2010年05月30日

季節を口説く

近所を散歩していたら、田に水が張られていた。

そろそろ田植えの季節か…

龍神近くの田辺の山村で生まれ育ったので、

黄金色に輝く稲穂の海は、昔懐かしい原風景として細胞の中に宿っている。

もう間もなくして、夏…

体の中の細胞が、夏の太陽に照射されて一気に活動を始める。

遠い過去の夏の風景を遠望しながらすぐにやって来る夏を待ち構える。

今年の夏は、果たして新鮮な記憶として細胞の中に刻まれるのだろうか…

もしそうであれば、僕は夏を口説くことに成功したことになるが、

季節はいつも、口説き落とす前に、足早に過ぎ去ってしまうのだが…



Posted by Ric. at 16:46│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。