2010年04月29日

時間帯

海中の表層部分に棲む魚。

中層部分に棲む魚。

深海に棲む魚。

自然の摂理か、それぞれ棲む領域が決められていて、互いに他の領域を侵すことはない。

人間世界の夜の巷もこれによく似ているように思う。

それぞれに落ち着ける時間帯があるようで、

宵の口のバーを好む人もいれば、深夜の酒場を得意とする人もいる。

ただ魚と違うところは、
往々にして表層から中層、中層から深海へと、

目が退化した鋭い歯を持つ"深海の魚たち"と遭遇しながらも

"何かを求めて"時間帯を超え浮遊してしまうことだ。

私もそのひとりだが…。  


Posted by Ric. at 09:34Comments(2)

2010年04月28日

帰る場所

どこに…?


漂流者の、特権だな。  


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2010年04月28日

ちーの見送り

月末は発行物の締切で仕事を終えるのが遅くなる。

今日事務所を出たのは夜10時。

一階のドアを施錠していると背後から

「ニャー」

野良のちーが前足を伸ばしながら、ついでに胴体も伸びきったまま、

「こんばんは」
とも
「いまから帰るんか」

とも、受け取れる所作で近づいて来る。

頭をなでなでして、だぶついたお腹もなでなでして、

「じゃ、帰るからね」

「ニャー」

いつもワンブロックあまり一緒に歩いて、ちーはビタリと歩みを止める。

ここまでがちーのテリトリーなんだろうか?

私が角を曲がるまでジッと座っている。

今夜、ちーはどこで安眠を貪るんだろう…  


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2010年04月27日

バー通い

いつも寄り道するバーでは、夕方6時頃にカウンターに座り2時間ばかり過ごす。

壁掛けのテレビで映画を観たり、好きな曲を聴きながら水割りを飲む。

ほとんどテレビは観ないし、映画館にも行かないので、

時に店の人も交え映画鑑賞会のような趣になることがある。

私の飲み方を店の人はよく知ってるので、適当にほったらかしにしてくれる。

と言っても、ちゃんと私の存在を視野に入れてくれているので、安心感がある。

アイスピックで氷を割る音を耳にしつつ、

「ああ、仕事してはるな」

と頭の片隅で思いつつも、目は映画のストーリーを追う。

すべて"おまかせコース"。お釈迦さんの掌に乗ってるようなものだ。

7時頃になると、大きな窓越しに夜のとばりが降りてくる。

色濃くバーの雰囲気が漂いだす。


ゆっくりと、時間が流れてゆく…

身体中に開放感が満ちる。

だから、
バー通いはやめられない。  


Posted by Ric. at 21:12Comments(2)

2010年04月26日

まだ早い

土曜からチクチク痛みだした心臓が、ついに日曜の早朝爆発!

狭心症の発作はこれで何度目か…。

近くの生協病院に担ぎ込まれ、半日こんこんと眠る。

今日は大事なイベントがあったが、バジャマ姿のまま運ばれたので携帯も何もなく、

うつらうつらする頭で連絡の取りようもない。

午後になってようやく携帯が手に入り、見ると、山のような着信履歴。

心臓の血管拡張剤は常用しているが、気温の寒暖が作用して発作に急襲される時がある。

狭心症を上手に飼い慣らしているつもりでいたが、健康に配慮しない日常生活も大いに災いしている。

狭心症は心筋梗塞の予備軍だと、医者に注意されていた。

それをうっちゃっていた自分があった。

自業自得で死ぬには、まだ早い。

しなければならない事がまだたくさん残っている。  


Posted by Ric. at 02:17Comments(10)

2010年04月24日

にょろん様へ

にょろん様

Ricと申します。

以前、ブログで認知症の母親の件でアドバイスいただいた者です。ご記憶にございますでしょうか?

実は、にょろん様に深くお詫びしなければいけないことがございまして、この記事を作成しています。

23日付でにょろん様が「ある方」のブログに投稿されたコメントに対し、にょろん様のお心を傷つけるような大変失礼な内容のコメントを投稿してしまいました。

私のコメントはその「ある方」のご判断で削除され、現在ではブログ上に存在しませんが、一時的にも広く公開されており、大変申し訳なく、お詫びのしようもございません。

取り返しのつかない事をしてしまったと自分の行いを悔いております。

この記事をにょろん様が見ておられるかどうか定かではありませんが、ブログを通じて深くお詫び致します。

大変申し訳ございませんでした。  


Posted by Ric. at 18:00Comments(4)

2010年04月23日

再びみーのこと

容易に人になつかない家ネコみーが逃げもせず

私の顔を凝視したことを飼い主(事務所の代表)に話すと、

「それは、みーが○本さんの事を認めたんですよ。みーはずっと○本さんの存在を感じていたはずです。事務所の人間かよそ者か…」

「みーは事務所に出入りする人間を物陰から密かに観察しているんです」

「誰が何時に出勤して、何時に帰るかもちゃーんと知ってるんですよ。頭のいい子なんです」

強い意志のようなものがこめられていた

みーの私へ向けた視線は、そういうことだったのか…

「みーと繋がった」と感じたことに間違いはなかったんだ…

急にみーの存在が愛おしく感じられた。  


Posted by Ric. at 18:21Comments(2)

2010年04月23日

貝になる

あるバーで、顔を知っている程度の客からやや強引に話しかけられた。

いきなり私の隣に座るなりなんやかやと話しかけてくる。

話の内容にはまったく興味がなかった。

"自分の酒"に浸りたかったから、生返事で応じた。

生返事は、私の拒絶のサインだが、相手はそれと気付かない。

こちらに友好的な反応を求めていることは分かっていたが、

食べたくもない食い物を無理やり口に入れられているようで、

段々と不愉快な気持ちになってきた。

こういう場面では、私はあまり社交的にはならない。

その意思表示として"貝"になることにしている。


酒を飲むことは、時にはその人間にとって切実な営みである場合がある。

希望しない社交と友好から身を遠ざけるには、

静かに席を起つか、貝になることしかない。


  


Posted by Ric. at 03:32Comments(2)

2010年04月22日

不健康の健康

タバコも吸うし酒もほぼ毎日夜遅くまで飲む。

睡眠時間は4、5時間。持病は3つ程ある。

社会に出てから35年、何の反省もなく不健康な生活を続けている。

マスコミ関係の仕事が多かったから、

常人とは異なる時間帯に棲息し、考え方もややひねくれているか…。

群れて行動できないので、協調性にも欠ける。

不健康が常態になっているので、健康な環境に放り込まれると、思考停止状態に陥る。

「水清ければ魚棲まず」の如く棲息しているので、良風美俗には感心が薄い。

酒もタバコも止め、フィットネスなどをやり、身も心も健康になれば、

我が内に思想の一大転換が起こり、大きく人生が好転するかも!?と夢想するが、

まあ、そんな奇跡は万に一つも起こらないだろうから

不健康の健康を維持し低空飛行で飛び続けるほうが、今の僕の健康には良い。  


Posted by Ric. at 18:03Comments(2)

2010年04月21日

セルフにしては…

セルフの岩○GSさん、

あまりうるさく空気圧がどうの、タイヤがどうの、オイルがどうのと話しかけないでください。

営業熱心は分かるけど、うるさくつきまとわれるのがイヤでセルフに行ってんだから!

お願いします…

心静かに給油させてくださいm(__)m
  


Posted by Ric. at 13:43Comments(0)

2010年04月21日

みーの目線

事務所の家ネコ、みーは人に容易になつかない。

仔ネコの時に人間にいたずらされて片目を失っている。

以来、人間を警戒するようになった。

1年一緒にいるが私もまだ警戒の対象を解かれていない。

しかし私の大の仲良し、野良のちーとは気が合うらしく、

事務所のガラスドア越しに2人?してよく語らい合っている。

先日も偶然、2人が会話?している場面に遭遇。

いつもは私の姿を見ると一目散に逃げ出すみーが、ドア越しだが、

じーッと私の顔を見詰めているではないか!

置物のように端正なたたずまいを醸し出しながら、

スリスリしてくる野良のちーの頭を撫でる私の顔をじーッと見詰める…私も見詰め返す…

みーと、何かが繋がったような気がした…。
  


Posted by Ric. at 00:02Comments(2)

2010年04月20日

群れない

徒党を組んで酒を飲んだり

群れて何かをするということが苦手な質だ。

友人で独りでは酒を飲めない男がいる。

誰かが側にいないと時間がもたないらしい。

酒なんか独りで飲むほうが気楽で楽しいと思うが…。

会社の同僚とか友達同士でワイワイガヤガヤ騒ぎながら、

夜の盛り場を闊歩する輩をよく見かけるが、

群れて行動しないと不安なのかな?

自分の技量だけをたのみに他流試合を求めて諸国を巡る剣術家のような心境で、

夜の街に出るのも、自分を鍛える一つの方法だと思うのだが…

群れているうちは、自分の実力の程は分からないものだ。
  


Posted by Ric. at 20:15Comments(0)

2010年04月19日

する仕事のある幸せ

にっちもさっちも行かない所に追い詰められた気持ちになる時がある。

悶々として悲観的な事ばかりが頭の中をめぐる。

酒を飲んで解決がつくことではない。

ズボラをかまして寝てしまえッと思い立つのだが、

敵前逃亡のような心理に落ち込んで、再び悶々とした時間が流れる。

ああでもないこうでもないと考えあぐね、

疲労困憊した頃に、忽然と一条の光が見えてくる。

「自分にはする仕事があるじゃないか。可能性が広がっているじゃないか。いつもそうして頑張って来たじゃないか。これからも頑張れるじゃないか」

過去に、方向を見失い、仕事のない荒んだ時期があった。

「あそこにはもう戻りたくない…」

何年かカルマの如く夢にまでうなされることがあった。

何も特別な原因があるわけじゃない。

する仕事が与えられている幸せを忘れている自分があるだけだ。

多くを求めてはいけない。

目の前に用意されている仕事に感謝しなければ。
  


Posted by Ric. at 00:52Comments(0)

2010年04月18日

具合悪いやろ!

「おーい、リチャード!」

大声の先を振り向くと、そこにはナンシーはじめかつての夜の遊び仲間が数人。

ここはある出版記念パーティの会場。私は純粋に仕事で来ていて、関係者と話をしている最中にいきなり「おーい、リチャード!」!

昔、おふざけで互いを外人名で呼んで遊んでいた。

リチャードこと私もナンシーもモンゴロイドの血を色濃く引くれっきとした日本人。

「リチャードって、○本さんのことですか?」

「……」

冷や汗タラタラ…。

バカヤロ!! 具合悪いやろ!!
  


Posted by Ric. at 18:00Comments(0)

2010年04月18日

ボンネットがお好き!?



時折わが事務所を訪ねてくれる、野良のちーちゃん。

ボンネットの上が温かくて気持ちがいいらしい(^^)  


Posted by Ric. at 16:05Comments(0)

2010年04月17日

負けてみるがいい…

「戦にも、負けてみるがいい。敗れて初めて覚り得るものがある」

いま読み続けている『三国志』の中にあった一節。

世の中、連戦連勝とは行かないもんだ。  


Posted by Ric. at 15:15Comments(0)

2010年04月16日

もっと優しく…

思わず机を叩いてしまった。

その瞬間、自分は母親を一瞬でも心の中で捨てたのだと思う。

認知症が色濃く現れてきた母親と接していると、

時に、腹立たしい気持ちに襲われることがある。

病気なのだから母親には責任はないと頭では理解できていても、

母親の理解不能な言葉と行動につい感情的になってしまう。

自分の未熟さ、冷酷さをいやというほど思い知らされる。

もっと優しくならなければ、生きる資格などない。  


Posted by Ric. at 12:23Comments(2)

2010年04月15日

歩幅が合って…

仕事帰りにいつも寄り道するバーがある。


ビルの二階にあり、通りに面した側に大きな窓が切られていて、

ブラインド越しにうっすらと店の灯りが透けて見える。

トントントンと階段を昇りながら、ふと

「階段の歩幅が合っていいお店」

という粋な川柳があったなと思う。

この店が、掛けがえのないものに思えてくる…  


Posted by Ric. at 03:13Comments(0)

2010年04月14日

「人生で何が一番大事だと思います?」

しばし沈思。

「人への労りの気持ちじゃないかな…」

「私は、愛だと思う。人が喜んでくれるなら、何でも一所懸命になれるから…」

「愛」…

聞きようによっては甘ったるい言葉だが、

彼女の生き方を見てると、

彼女の言う"愛"が見えてくる。
  


Posted by Ric. at 13:12Comments(0)