この日、この空、この私

酒場で楽しく酒を飲むためには、私見だが、作法があるように思う。

一つは、同じ時間･空間を共有しているという他者への気配り。

いま一つは、客に甘える、作法を知らない店のｵﾝﾅﾉｺを甘やかしてはいけないという作法。

私は酒飲みだが、無作法なｵﾝﾅﾉｺには厳しい。その場でﾊｯｷﾘと注意する。

それで場がｼﾗｹようとあまり頓着しない。

客の威を借りて言うのではない。

客に失礼になる無作法な振る舞いだから、

ｵﾝﾅﾉｺにもその場でﾔﾔｲﾀｲ目に遭ってもらわないと、

以降それが当たり前で通ってしまうからだ。


話は長くなるが、先日こういうことがあった…


あるｵﾝﾅﾉｺと同伴し食事が終わった後、店に入った。すでに店には早出のｵﾝﾅﾉｺがいた。

同伴のｵﾝﾅﾉｺが席に就く前に、早出のｵﾝﾅﾉｺが「一杯いただきます」とｸﾞﾗｽを出してきた。

私は即座に断った。

まずは一緒に食事をしてくれたｵﾝﾅﾉｺと乾杯するのが酒場の礼儀だ。

ｵﾝﾅﾉｺの中には、「ｵﾝﾅﾉｺ」というだけで酒の席が成り立つと勘違いしている無作法者が時々いる。

客は気づいていないのではない。内心ｱｷﾚているのだ｡

鼻の下の長い客ばかりではないのだよ、ｵｼﾞｮｳｻﾝ方。