2010年08月06日
「五十歳の男」
揺籃から柩に入るまでは
五十年に過ぎない
そのときから死が始まる
人は耄碌し 張りがなくなり
だらしなくなり 粗野になる
いまいましいが髪も抜け
歯も抜けて息がもれる
若い乙女を恍惚として
抱きしめるかわりに
ゲーテの本を読むわけだ
しかし臨終の前にもう一度
ひとりの乙女をつかまえたい
眼の澄んだ 縮れた巻き毛の娘を
その娘を大事に手にとって
口に胸に頬に口づけし
スカートを パンティーを脱がせる
そのあとは 神の名において
死よ 私を連れて行け アーメン
ヘルマン・ヘッセの
『人は成熟するにつれて若くなる』
をパラパラめくっていたら
「五十歳の男」と題する詩が目に止まった。
私も五十の坂を越えたが…
五十年に過ぎない
そのときから死が始まる
人は耄碌し 張りがなくなり
だらしなくなり 粗野になる
いまいましいが髪も抜け
歯も抜けて息がもれる
若い乙女を恍惚として
抱きしめるかわりに
ゲーテの本を読むわけだ
しかし臨終の前にもう一度
ひとりの乙女をつかまえたい
眼の澄んだ 縮れた巻き毛の娘を
その娘を大事に手にとって
口に胸に頬に口づけし
スカートを パンティーを脱がせる
そのあとは 神の名において
死よ 私を連れて行け アーメン
ヘルマン・ヘッセの
『人は成熟するにつれて若くなる』
をパラパラめくっていたら
「五十歳の男」と題する詩が目に止まった。
私も五十の坂を越えたが…
Posted by Ric. at 02:15│Comments(4)
この記事へのコメント
あぃやー そーゆーもんですかぁー( ´∀`)
50代が色々な面で一番いい年齢だと私は思ってるんですがー
「女性」=「若い」を求めてるのがアカラサマだと・・・
ドン引き(*`▽´*)w
50代が色々な面で一番いい年齢だと私は思ってるんですがー
「女性」=「若い」を求めてるのがアカラサマだと・・・
ドン引き(*`▽´*)w
Posted by じょっぷ at 2010年08月06日 04:58
なんかむつかしい漢字が並んでますねぇ。
同じく五十路の男性の父ちゃんに、
Ric.さまの熱い思いがあったらなぁ〜
同じく五十路の男性の父ちゃんに、
Ric.さまの熱い思いがあったらなぁ〜

Posted by ゆきっぺ at 2010年08月06日 07:55
ゆきっぺさま
お久しぶりです。
僕はヘッセのように情熱家じゃないですよ。
僕も五十を越えましたが、へぇそんなもんかなぁーという気持ちです。
五十路の旦那さまによろしくです(^.^)
お久しぶりです。
僕はヘッセのように情熱家じゃないですよ。
僕も五十を越えましたが、へぇそんなもんかなぁーという気持ちです。
五十路の旦那さまによろしくです(^.^)
Posted by Ric. at 2010年08月06日 12:04
じょっぷさま
ヘッセの個人的心情だから、世の五十代の男がみんな若い女性を求めるわけじゃないでしょう 。
僕も若い女性は苦手かな…
ヘッセの個人的心情だから、世の五十代の男がみんな若い女性を求めるわけじゃないでしょう 。
僕も若い女性は苦手かな…
Posted by Ric. at 2010年08月06日 16:10