2010年09月03日
たいさんぼく…飛び続ける母

今日はデイサービスの施設見学の日に当たっていた。
昼、実家に迎えに行くと、うっすらと化粧し、装備は完璧。髪にはパーマさえあてている。
「たいさんぼく」という施設名で、市内満屋にある。
周囲に古い農家が点在し、風に揺らぐ稲穂が生まれ故郷の田辺の山村を思い出させる。
静かな佇まいの中に、旧家を改造した「たいさんぼく」はある。
泰山木(たいさんぼく)―もくれん科もくれん属の常緑高木。原産地北米南部。5〜6月に巨大花を咲かす。
「たいさんぼく」は、施設長のSさんの実家を改造し3年前に開所された。
弟さんが生まれた昭和24年に記念植樹された樹齢60年の泰山木が施設の前庭にそびえ立つ。
受け答えはしっかりしていた。つい1週間前の錯乱した母とは別人だった。
母はこの「たいさんぼく」が気に入ったようだ。月・水の週2日お世話になることになった。
飛び続ける母の
新たな歩みがスタートした。
Posted by Ric. at 19:44│Comments(0)