この日、この空、この私

「持ち物」は少ない方だと思うが、それでも世間並の荷物は持っている。

どんな荷物でも、一旦持ってしまうと、それを失うことに恐怖がある。

その荷物の上に現在の生活が成り立っているから。

だが、人生の局面によっては、万やむ無く持っている荷物を手放さなければならない時がある。

その時は潔く捨て去るべきだろう。ついでに甘ったるい他人への依頼心も…。

元々何も持っていなかったのだ。ｾﾞﾛだったのだ｡

「失うこと」で、

不幸になるも知れない。

一生不幸かも知れない。

幸せな人生が待っているかも知れない。


失うことに対する恐怖は、あまりにも沢山の物を持ち過ぎた故の後遺症に他ならない。

元々ｾﾞﾛだった。それがｾﾞﾛに戻るだけのこと。

またｾﾞﾛから出発すればいいのだ。