2010年09月11日

問うてはいけない

同じ屋根の下で暮らす母の生きる時間と、僕のそれとは大きく食い違っている。

すぐ隣にいるが、まるで違う時間帯と空間を母は生きている。

痴呆の母の生活は、一枚の平べったい板の上を行ったり来たりしているようなもので、

そこには日時や曜日を感知する何の手掛かりも示されていない。

分かってはいるのだが、母に常識を問うてしまう。その度に味わう喜びと落胆。

愛の力をもってしてもいかんともし難い。

この落差を何で埋めればいいのか…


問うてはいけないのだ。

あるがままの母を受け入れなければ…



Posted by Ric. at 06:40│Comments(0)
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