2010年10月28日

カルマが融ける時

カルマ=業。

善人であろうと悪人であろうと、人間はなにがしかの「業」を背負っている。


かつて雑誌の取材で京セラ創業者の稲盛和夫さんが、

「我が業」について話してくれたことがある。


京セラ急成長の頃、

京セラの開発した「人工骨」が医療業界から酷いバッシングを受けた。


セラミック技術の粋を集めた画期的な人工骨だったが、

新参者の京セラに対する医療業界の反発が裏にあった。

結局、京セラは撤退を余儀なくされた。


悩んだ稲盛さんは師と仰ぐ老僧に教えを乞うた。

老僧曰く、
「それでカルマが融けたんですわ」


この老僧の一言で、
稲盛さんは、

善人であるが故に陥りやすい唯我独尊に気づいたと言う。


得意の絶頂にある時、予期せぬ災難は降ってくるものだ。


その時、果たして

「自分のカルマが融けたのだ」と考えられるかどうか…



Posted by Ric. at 11:34│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。