2010年11月19日

老い

人は必ず老いる。

それに伴って様々な故障が発生する。

認知症がその最たるものだ。

認知症には、単なる愛情だけでは対処できない。それをしようとすれば、介護する者の全人生を賭けねばならない。

共倒れしても本望という覚悟はそう易々とできるものではない。

経験した者しか分からない世界がある。


私が母の介護をギブアップしたのは、自分の成し得る限界が分かったからだ。


倒木更新という言葉があるが、朽ち果てた老木の上に新芽が宿るように、

人は老いたとき、自ら朽ち果て新芽に次代を譲る自主的判断ができればいいのだが、認知症はそれを阻む。


生ある者、老いは避けて通れない。


美しく生きたいとは願うが、老いの現実を目の当たりにして、

果して自分自身が美しく生きられるかどうか自信が持てないでいる。



Posted by Ric. at 07:27│Comments(0)
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