2011年01月13日

行ってしまったのやら蕾やら

行ってしまったのやら蕾やら

椿は、武家には忌み嫌われた花木だった。


椿の花は、ある日突然ポロリと落ちる、

ことから

「首が落ちる」態を想起させ

武家屋敷の庭には植えられなかったらしい。

ただ、中には変わり者がいて、

正々堂々と戦って「首を取られる」のは、

武士の本望だとして、庭に椿を植える豪の者もいたという。


もう首が落ちてあの世に行ってしまったのやら、

まだ首も生えない蕾やらが百花狼藉?


そう言えば、

子供の頃に、椿の花をむしり取って「お尻」の方からチューチュー蜜を吸った記憶がある。


ほのかな甘味が舌に残り、椿の咲く季節が待ち遠しかった。


椿の紅色は一種鮮烈だ。

だが、

ポロリと姿のまま道端に落ちている椿の花からは、

儚さだけが漂ってくる。



Posted by Ric. at 01:32│Comments(2)
この記事へのコメント
ちょっと
いさぎよい花かなと

思って


あの紅が凄く好きですね~
Posted by DORAneCo at 2011年01月13日 12:40
ころっと生首が
転がっているような
印象がありますね。
Posted by Ric. at 2011年01月13日 18:08
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