2011年01月25日

薄利多売で首を絞める

仕事柄、

カメラマンやグラフィックデザイナーとの付き合いがある。


彼らは今、非常に厳しい環境で仕事をしている。


この不況下、
仕事量も減り、仕事を取るために価格競争に陥っている。


安ければ安いほど、クライアントは喜ぶだろうが、

際限のない価格競争は、彼等自身の首を絞める。


それと、

ちょっとカメラの腕がいい、ちょっとデザインの筋がいいともてはやされるアマチュアが、

彼等プロの職域を「価格破壊」で侵している。


プロはそれで飯を食わなきゃならない。アマチュアはそれで飯を食ってるわけじゃない。


プロの厳しい修業も積まず、プロの実績もないアマチュアが、

堂々と名刺に「フォトグラファー」と刷り込む厚顔無恥を笑ってばかりはいられない。


本当にいい作品を作ろうとするなら、プロに任すべきだろう。


プロと、筋のいいと言われるアマチュアの作品の一見した「ちょっとの差」が、

プロをプロたらしめ、人の心を打つのだ。


素人には素人の発表の場がある。

それをプロとごちゃ混ぜにしてもてはやす我々「観客」側にも責任の一端がある。



Posted by Ric. at 18:01│Comments(2)
この記事へのコメント
デザイン事務所は今本当にきびしい時代にいます。

コンピューターで仕事をする様になってからでしょうか?

仕事の内容ががらりと変わりました。

版下の仕事をする人が消え

画材やさんがなくなり

印刷屋さんも少なくなり・・・

写真はCDで売っているし 写真を合成することも出来る。

そんな中で 佐藤卓さんの様にすばらしいデザイナーも健在です。

そのような すばらしいデザインは人の心をうつものです。

プロとは こういう人をいうのではないでしょうか。

プロは 厳しくなければ・・。
Posted by とも at 2011年01月25日 23:20
ともさま

人の心を打たないものは、
いずれメッキが剥げますがね。
Posted by Ric. at 2011年01月26日 06:08
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