この日、この空、この私

朝から下の駐車場が騒がしい。


また真ん中に駐車ｽﾍﾟｰｽを持っているｵｯｻﾝがうるさく言っているのだろうと思いきや、

案の定、母親が青い顔をして二階に上がってきた。


聞けば、

隣に停めている小生の車が真ん中に寄り過ぎている。
「どないなっとんじゃい！」ということらしい。


この御仁、あちらのｺﾜｰｲ世界の方らしく、時々"巻き舌爆弾"が炸裂！する。

(にしては乗ってる車が変哲もない小型車なのだが)

普段は腰が低く、丁寧な言葉遣いなのだが、

一旦気に食わないことがあると、「巻き舌ｸﾝ」になる。


駐車場に行くと、すでに巻き舌ｸﾝは消えていた。

小生の車が少し寄り過ぎているように見えなくもないので、10ｾﾝﾁ程位置をずらしておいた。


「どうやった？」

恐怖に顔を引きつらせた母親が尋ねるので、

「別に…。今度顔を合わせたら謝っといて」

母親の顔は…

さらに恐怖に引きつるのだった。

ﾁｬﾝﾁｬﾝ…