2012年01月08日

警告の使者

去年のいつ頃だったか、寝床で腹這いになって本を読んでいたら、

ちょうど枕元の左斜め前方辺りの畳の上を、黒い紐のようなモノがスッと走った。

一瞬目の錯覚かと思ったが、その"黒い紐"が箪笥の隙間に入って行ったのを見逃さなかった。

真夜中の大捜索が始まった。

箪笥を腕と膝で押し蹲踞の姿勢で位置をずらしていると、

突然目の前に、襖に張り付く"S字"にくねった黒い物体が出現した。

黒光りのする禍々しいその物体は、久しく目にしたことのなかった、百足だった。

こんな都会?の住宅に百足が棲んでいるなんて!!

そう言えば…

時々、寝ている足下辺りで紙が擦すれるような音がしていたっけ…

あれは、百足が畳を這う音だったんだ…


これでもかというほど、フマキラーを百足に吹き付けてやったら、

10秒程して難攻不落の城が陥落するように、百足は畳の上に落下していった。

精巧なミニチュアの金属加工物を思わせる黒光りする百足。捨てるには勿体ないような気がしたが、

ペンチで(なぜか枕元にペンチがあった)つまんで窓から投げ捨てた。


この、不意を討つようにして現れた百足に小生は、不吉な予兆を感じた。


去年後半の数ヵ月間に起こった様々な出来事を思い起こせば、百足の出現はさもありなん。


小生に何かを注意喚起するために百足は現れたのだろうか…

シュールレアリムス風に言うと、

百足は「警告の使者」として現れたということか…?



Posted by Ric. at 17:57│Comments(0)
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