2012年02月21日
バス
寒い日だった。
最寄りのバス停から最終バスに乗った。
何度か最終バスには乗っている。
いつも客は、一人か二人。
酒場のある街までいつも歩いていたが、
すぐ近くまでバスが走っていることを知り、
急ぐ「旅」でもなし、寒さ避けにバスもいいか…で、バスにした。
目的のバス停に着き、運賃を払って降りようとした時、
「この間も寒い日に乗ってもらいましたね。ありがとうございます」
「……!?」
「体を運ぶだけの交通機関」
「殺伐とした車内」
路線バスの印象はその時までそういうものしかボクの中にはなかったが、
その運転手さんの「人間的」な一言で、凍っていた空気にポッと暖かい灯りが点ったようだった。
降車口のステップから軽やかに歩道に降り立ったボクは夜の街に向かって歩き出した。
最寄りのバス停から最終バスに乗った。
何度か最終バスには乗っている。
いつも客は、一人か二人。
酒場のある街までいつも歩いていたが、
すぐ近くまでバスが走っていることを知り、
急ぐ「旅」でもなし、寒さ避けにバスもいいか…で、バスにした。
目的のバス停に着き、運賃を払って降りようとした時、
「この間も寒い日に乗ってもらいましたね。ありがとうございます」
「……!?」
「体を運ぶだけの交通機関」
「殺伐とした車内」
路線バスの印象はその時までそういうものしかボクの中にはなかったが、
その運転手さんの「人間的」な一言で、凍っていた空気にポッと暖かい灯りが点ったようだった。
降車口のステップから軽やかに歩道に降り立ったボクは夜の街に向かって歩き出した。
Posted by Ric. at 13:48│Comments(0)