2010年07月13日

戦い済んで日が暮れて

W杯も参院選も済んで、

笑った人、泣いた人、悲嘆に暮れた人、新たな希望を持った人などなど、

様々な人間模様が目の前で展開された。

日本の決勝リーグ進出が遠い過去のようにさえ思える。

決勝戦の前日、つまり日曜日の夜、ある店で酒を飲みながら翌早朝のオランダvsスペイン戦の予想を店のスタッフと交わしていた。

テレビでは選挙速報が流れていた。

ある党の元体操選手の立候補者が、逆立ちのパーフォーマンスで選挙運動している映像が流されていた。

そこで、一声飛んだ。

「日本を良くすることとナンの関係あんの!」

声の主は、中年の女性客だった。

客一同無言だったが、誰もが「全くその通り!」と賛意を示していることは明らかだった。

何という乖離!

国民の多くを無言のうちに納得させた日本チームのひた向きな頑張り。

逆立ちパーフォーマンスで国会議員を目指そうとする浅はかな元体操選手。

その元選手を候補者に担ぐ無節操な政党。

同じ戦いでも、

その高潔さ、そのひた向きさ、その真剣さに於て、

日本の政治はサッカー日本チームの足下に遠く及ばない。

元体操選手は落選した。当然の報いだ。

あの女性客の一声は、良識ある日本国民の声だ。  


Posted by Ric. at 07:14Comments(2)